子宮頸がんワクチン接種のご案内
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性行為によって感染するウイルスです。男女問わず、多くの人が性行為を経験する年頃になると感染する可能性がある一般的なウイルスです。
ウイルスの遺伝子型は200種類以上あり、子宮頸がんをはじめ、中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの疾患の原因となることが分かっています。
HPVに感染しても多くの場合はウイルスは自然に排除されますが、一部の人でがんになってしまうことがあります。
子宮頸がんは早期に発見し手術などの治療を受ければ多くの場合、命を落とさず治すことができる病気です。ワクチン接種で感染を予防し、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受け早期発見早期治療に努めましょう。
当院では「ガーダシル®」または「シルガード®9」の2種類のワクチンを取り扱っております。
※現在、新規接種はシルガード®9での接種となります。1回目ないし2回目にガーダシル®で接種した方のみ、以降もガーダシル®での接種となります。
ワクチンについて
ワクチン名 | ガーダシル® | シルガード®9 |
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対象 | 9歳以上の女性 | 9歳以上の女性および男性 |
接種回数 | 3回 | |
接種間隔 | 2回目は初回接種の2か月後に接種 3回目は初回接種の6か月後に接種 |
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効果 | HPV 6/11/16/18型の感染に起因する疾患の予防 | HPV 6/11/16/18/31/33/45/52/58型の感染に起因する疾患の予防 |
金額 | 15,770円/回 | 25,370円/回 |
備考 | 15歳未満の方は、ご希望であれば2回(2回目接種が6か月後)接種とすることもできます。 |
接種を受ける際の注意点
- 成人の方は公費助成の対象外のため、自費での接種となります。
- 他のワクチンとの同時接種をしたい場合、妊婦または妊娠している可能背のある女性、授乳婦は事前に医師にご相談ください。
ワクチンの副反応・注意事項
HPVワクチンは世界的に広く接種されている安全性の高いワクチンですが、副作用が起こることがあります
主な副反応
発生頻度 | ガーダシル® | シルガード®9 |
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50%以上 | 疼痛 | 疼痛 |
10~50%未満 | 紅斑、腫脹 | 腫脹、紅斑、頭痛 |
1~10%未満 | 頭痛、そう痒感、発熱 | 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血など |
1%未満 | 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感など | 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、結手、倦怠感、硬結など |
頻度不明 | 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など | 感覚鈍麻、失神、四肢痛など |