肺炎球菌ワクチン接種のご案内

肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。

南ヶ丘病院では事前予約制で接種をいたしております。ご希望の方は17番内科受付へお問い合わせください。

小児の方も、過去の接種の有無・年齢に合わせた接種をいたしております。ご希望の方は小児科受付へお問い合わせください。

ワクチンについて

※定期接種対象者は65歳に到達した方、または60~64歳で対象と認められた方です。詳しくはお住いの自治体ホームページをご確認ください。
ワクチン名 ニューモバックス(PPSV23) プレベナー20(PCV20)
※任意接種のみ
対象 65歳以上(定期接種)
持病をお持ちの方
15歳以上
持病をお持ちの方
型のカバー数 23種類 20種類
接種回数 通常1回(追加接種をする場合もあります) 1回接種
主な効果 幅広い型をカバーし、重症化の予防に有効です。持続期間はおよそ5年程度です。 より新しい型にも対応しており、免疫の持続・重症化予防に優れています。
金額 7,940円/回 10,670円/回

接種を受ける際の注意点

  • 接種歴:過去にどちらかの肺炎球菌ワクチンを接種している場合は、その時期や種類をお知らせください。
  • 他のワクチンとの同時接種も可能な場合があります。医師にご相談ください。
  • 妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方は、事前に医師にご相談ください。

ワクチンの主な副反応・注意事項

ワクチンを接種後に以下のような副反応が見られることがあります。

発生頻度 注意事項
高頻度(50%以上) 注射部位の痛み
中頻度(10~50%未満) 腫れ、赤み、倦怠感、頭痛、関節痛など
低頻度(1~10%未満) 吐き気、嘔吐など
ごくまれ 強いアレルギー反応(アナフィラキシー)など